和三盆の暇人どっとこむ

放射線技師のこと、日々のこと

造影CTを受けることになったら

どうもこんにちは、わさんぼんです。

 

明日造影CTを受けることになったら何をすればいいのか?造影CTっていったいなに?副作用は?副作用を減らす方法は?

と言うことについて少しお話ししたいと思います。

 

CTというのはx線を使用して、身体の輪切り画像を作り出す検査です。(体を傷つけずに体内がよくわかると言うわけです!)

造影CT検査というのは「造影剤」を使って行うCT検査のことです。そのまんまですね!

 

造影剤というのは主成分がヨード(ヨウ素)でできてます。これを静脈から注射すると、血流に乗って体に行き渡ります。(時間が経てば、おしっこから排出されていくのでご安心を)

 

ヨードはx線をたくさん吸収するので、ヨードのあるところと無いところでx線の吸収の差…つまりコントラストができて、体内が見やすくなるのです!

 

がん細胞っていうのは正常な細胞よりも血流が豊富であり、造影剤も沢山入ります。それで病変を見つけたり。

あとは造影剤が入らないところは血流がないところなので、腫瘍と思ったら膿だったね、とか水だねとかがわかります。

体を切ったりせずにわかるのでなかなか凄いことですね!

 

造影は普通のCT検査ではわからないことまでわかりますので、非常に重要な精密検査ということですね。医師に提案を受けて、ご自身でも必要だと思ったら是非受けて下さいね。

 

さて、前置きが長くなりすぎましたが、この造影CT検査というのはちょっと注意点があります!

 

それは「副作用」です!

薬なんで造影剤にも副作用があります。

 

まず、血液より造影剤って濃いので(水とガムシロップみたいなイメージです)

体に入ってくる時に浸透圧の差で血管刺激があり「熱く感じます」。血流にそって首元からお尻の方まで順番に熱くなります。

おしっこ漏らしたかと思った!という人もいますヨ。なので熱くなることを覚えておきましょう!

 

次に「吐き気」です。

気分が悪い…吐き戻しそう…。

などなどです。これは主に迷走神経反射というものによるのですが、まれにアレルギーであることもありますので、直ぐに検査を担当している技師に伝えてください!

「気持ち悪くて吐きそうです…」

 

実際に吐いてしまう人もごくまれにいます。この時に誤嚥してしまうと肺炎を起こしたり問題がありますので、基本的には検査前は絶食としている病院が多いと思います。

 

さて、造影剤の副作用について書いてきましたが、熱いとか吐き気とかやだなぁ〜と思いますよね?

実は!この副作用を減らす方法があります。

 

 

それは

「水分を沢山とっておくこと」!

 

直前ではなく、常に体が水分多めとなるようにしておくと良いです。

絶食とともに絶飲としてしまう方も多いのですが、水分はとってもらって大丈夫です👌

胃が空っぽだと吐き気が起こりやすいです。

実際お腹ペコペコだとなんだか気分悪くなってきませんか??あれが水分が胃に入ることで緩和されます!難しく言うと蠕動運動が促進されるので、吐きにくくなります。

 

また、水分が不足すると体の血液が減ってしまい、血管もしぼんでしまいます。

しぼんでいる血管に造影剤が流れてくると熱い感じがしやすいです。

 

ですので、造影CT検査があると言われたらいつもより多めに水分を取るようにするといいですよ〜!是非覚えておいてくださいね!

ではまた。