和三盆の暇人どっとこむ

放射線技師のこと、日々のこと

そのCT検査は本当に必要ですか?

こんにちは。和三盆です。

 

コロナ禍で、病院はなかなか大変でした。

感染対策、清潔不潔などの知識が増えたので悪いことばかりではありませんでしたが。

 

当初あった感染者差別(?)みたいのも、院内スタッフの罹患者が増えたのでなくなり、よかったよかった。

 

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さて、本題です!

病院にかかるときに医師からCTやMRI、レントゲンの検査を受けてきてくださいと言われることがあると思います。

 

 

 

そこで考えていただきたいのは、「何のためにこの検査をするんだろう?」ということです。

 

 

 

「医師は神様!いうことは絶対間違っていない!いう通りにすればいい!お任せします!」

 

 

 

とお考えの方もいらっしゃると思いますが、医師も人間ですので間違うことはそりゃあります。それは仕方のないことで今回言いたいことはそこではありません。

 

 

 

CTもレントゲンも写真の検査です。そこから得られるあなたの体の情報をもとに診断をつけたり、治療方針を決めたりします。

 

 

 

しかし、検査を行うには理由があります。それを知って納得して検査を行っていますか?

 

 

医師がなぜそれを撮影したいのか?その目的を知って検査を受けていただきたいと思います。

同じことが超音波検査や血液検査やMRIからはわからないのか?とか

 

 

医療被ばくは通常の生活では受けなかった放射線を受けるので、いわば不利益です。その不利益を上回る利益があるから検査をしているのです。

 

 

ご自身の体が被ばくするので、お任せするばかりでなく、どういった理由でこの検査をするんだろう?

 

 

ということを考えていただきたいと思います。

 

 

画像を撮影してその画像を見てもらい、不安解消できれば万々歳なのですが

 

 

同じ検査を最近別の病院でしていませんか?

医療費がまたかかっちゃいますし、被ばくもまたもう一回します。

そんな短い期間で変化していそうですか?体の声を聴いてほしいです。

 

 

本当に今必要ですか?前の病院から写真は取り寄せられませんか?

 

 

 

撮影しても写真をとるのも見るのも人間がやっています。すごい膨大な人数の膨大な枚数の画像を見ますので

病気の見落とし、見逃しも0にはできません。

 

 

 

 

 

もちろん病院で働いている人はプロなのでみんな本気で働いていますが!

 

 

 

 

自分の体のことをむやみに他人に「すべてお任せ!CT?撮影して!でも完璧な仕事してね!」

とせず

 

 

 

ぜひ一度自分でも自分の体について考えていただきたいと思います。

 

 

 

参考:厚生労働省「 CT 検査による画像診断情報の活用
に向けた提言 」令和元年

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000575724.pdf