リンパ腫とCT
わさんぼんですこんにちは。
リンパ腫の疑いという理由でよくCTとりますよね
なんで撮るのかについてよく知らない人も多いのではないのでしょうか?
かくいう私もなんとなくの知識で撮影してました・・・
ということで、本日は「リンパ腫」について調べてみました。
リンパ腫=「悪性リンパ腫」と思ってよさそうです。
良性の場合はリンパ節炎と呼びます。
リンパというのは簡単に言うと体内に侵入した細菌などを倒すためのリンパ球の
ことです。T細胞とかB細胞、NK細胞などのことです。(はたらく細胞やN〇Kの特番「人体」でおなじみですね、この辺りを見てもらうとイメージがつきやすいと思います。)
このリンパ球が「がん化」した状態をリンパ腫といいます。
リンパ液(組織液)は全身からリンパ管を通って集まり、静脈⇒動脈経由で全身にもどりますが、この時に非自己異物をチェックするポイントがあり、これをリンパ節といいます。
<これは余談ですが>がんはこのリンパに乗って全身に移動する(転移)ことがあり
がんの発生元(原発巣といいます)に一番近いリンパ節を特に「センチネルリンパ節」と呼びます。
センチネルとは「見張り」という意味で、このリンパ節にがん細胞が飛び火していなければ、遠隔(体の遠くという意味)への転移はまずないだろうということになるため、乳がんの手術ではセンチネルリンパ節の生検が大変重要となります。</余談おわり>
リンパ腫には大きく分けて「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」があります
リンパ腫と一口にいっても様々な種類があるようです
進行が速い=悪性度が高い
進行がゆっくり=悪性度は低い
という考えは他のがんと同じですね。
■ホジキンリンパ腫
イギリスのホジキンさんが発見したのでこの名前です。
EBVというウイルス感染によるものらしいです。
(※EpsteinさんとBarrさんが発見したのでこの名前です。)
日本人に多いのはこちらのリンパ腫です。
低悪性度のものは経過観察も可能ですが、基本的には抗がん剤による化学療法
で治療していきます。
- 低悪性度(進行の遅いもの)
⇒MALTリンパ腫、濾胞性リンパ腫など
- 中悪性度
⇒びまん性大細胞型B細胞リンパ腫など
- 高悪性度
⇒急性リンパ性白血病、成人T細胞白血病リンパ腫、バーキットリンパ腫など
高悪性度のものは即入院、治療が必要となります。
そのため、迅速な診断が必要となるため、画像検査ではCT、MRIが撮影されます
PET-CTも診断の一助となります。
血液検査、問診、身体症状なども行われて、生検(針などで病変を採取すること)に
よって確定診断となります。
CTをとるのは
症状があって⇒CTで腫大したリンパ節を発見
治療中、治療後⇒CTで病変が小さくなっているなくなっているか評価する
という必要性になるかと思います!